ドラマ「アキラとあきら」全9話 感想

BS日テレで、【あなたに魅せるドラマ】という枠があって、WOWOWドラマを放送しています。

今回見たのは「アキラとあきら」。

その感想です。



BS日テレ「アキラとあきら」より引用



このドラマは2017年にWOWOWで放送されたもの。

原作は池井戸潤さんです。

映画にもなっていますが、私は原作も読んでなく、初見です。


向井理君は、東海郵船という会社の御曹司・階堂彬。

長男で、当然、後継ぎとして英才教育を受けて育ち、その素質も充分にあり、誰もが期待していたであろうに、本人は銀行に就職してしまいます。


斎藤工君は、山崎瑛。

幼い頃に父親が経営していた工場が倒産し、夜逃げ同然に逃げ出すことを経験し、銀行員に助けられたこともあり、同じように企業を助けたいという思いで銀行員になります。


そんな二人の“あきら”が、銀行の新人研修で、階堂彬は粉飾決算をし、山崎瑛はそれを見破るという伝説を作ります。



東海郵船は、社長である父親が早くに亡くなってしまい、まだ若い弟が後を継いで社長になったのですが、叔父たちにいいように利用され、まさかの倒産の危機。

そして心労もあって倒れてしまった弟。


そこで、銀行で順調に出世コースを走っていた階堂が、東海郵船の社長になり、会社を立て直す、というもの。

山崎はその手助けをする。


ざっと、そんなストーリーです。



舞台は階堂家でお金持ちだからか、全体的にゆったりとした優雅な雰囲気が漂っているように感じました。

そこにいる階堂彬の向井君がとにかくかっこいい。

向井君て、あんなに背が高かったのね、と。

結構見上げる感じのカメラワークが多くて、とても大きな存在に映ってるんです。

とにかく、かっこいいんです。



そして、叔父である木下ほうかさんが、すごく憎たらしい。

彬の弟・龍馬(賀来賢人)を利用しようとして、社長に推すんですけど、龍馬もまた人が良くて、叔父さんの悪知恵に気付かなくて、本当にいいように利用されて、かわいそうです。


叔父さんは、会社の危機でも、なんだか他人事のように感じました。

それまでも、窮地に陥ったら兄が助けてくれてたんですね。

だから、誰かが、どうにかしてくれるだろうと思っているような…、ずっとそんな感じです。

まあ事実を受け止められなくて、逃げているだけなんですけど。


最後の最後は、やっと自分の間違いに気付いたようでしたけど。


龍馬は、社長になることを兄の彬に『まだ早い』と反対され、反発して、かなり暴言を吐くんですけど、結局倒れてしまって、兄に助けを求めます。

『子供の頃、僕がいじめられていたら助けてくれたよね。また助けてよ。』

そんな感じです。

どの口が言うか!って感じなんですけど、アニキもそれを待っていたんでしょうね。

自分から社長になるとは言えなくて、弟に任せたからには、自分は銀行で、と思っていたんでしょうけど、やはり東海郵船がつぶれるのは困る。

あまり口出しすると弟がさらに意固地になってしまうので、のん気に様子を見ていたのですが、山崎に


『弟に遠慮しすぎだ。お前は甘いんだよ。』

と言われてしまいます。


それでも、ピンときていない階堂でした。


実際、会社を継いで、内情を把握すると、問題だらけで、本当に倒産するかもしれないと、初めて必死になったんじゃないでしょうか。


無事に解決できたときの、あの涙、感動しました。



少し古い作品なので、キャストでも驚きました。

向井理君の子供時代を、大西利空君。

斎藤工君の中学時代を、神尾楓珠君。

田中麗奈さんの中学時代を、山田杏奈さん。


みんな、まだまだ子供でした。あたりまえだけど。

子供の成長って早いですね。



とにかく、今季のドラマを含めて、見ている中で一番面白かったので、次は映画も観てみたいです、いつか。


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